インクジェットの注意点 - オリジナル壁紙制作から施工まで一貫体制【美飾師】 NOTE
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注意すべきポイント
インクジェット壁紙はお客様満足度が高いですが、その反面注意すべき点が多くあります。建物の内装であるため建築に関する法の厳守や健康への配慮など慎重にならなければなりません。そこでまずは注意しなければいけないポイントを順を追ってご紹介します。
1.不燃性の高い紙材の選定
壁紙は建築基準法・消防法により不燃・準不燃・難燃のどれかでなければいけませんが、パルプから生成される紙では当然すぐに燃えてしまうため生成する素材も不燃性の高いものを選ばなければなりません。
2.細心の注意を払った接着剤の選定
壁紙として貼る上では接着は必要不可欠です。
接着剤も同様にホルムアルデヒド等の有害物質を含んでいる物もあるため、接着剤にも細心の注意を行います。
3.影響を考慮したインク選定
インクも様々な種類があり、健康被害の無い物、規模によっては影響がでる物もあります。強い揮発性有機溶剤を含んでいる場合、頭痛・めまい・中核神経や腎臓及び肝臓への機能障害等を引き起こす可能性が極めて高く、取り扱うインクはしっかりと選定をしなければいけません。
退色について
・光はインキを変える
屋外に貼られたポスターが、変色や退色(色があせること)しているのを目にする方は多いでしょう。これは、太陽光によってインキの色材(顔料)の性質が変化することによって起こる現象で、退色(褪色)と呼ばれています。
・退色が起こる理由
緑色の葉の部分は黄色と藍色の組み合わせによって表現されており、水色の空の部分は紅色と藍色の組み合わせによって表現されていることが分かります。黄と紅の顔料については、化合物の結合が弱いため、光の中でも特に強い力を持つ紫外線の下に長時間晒すと、化合物の結合が破壊され、本来の色が出なくなってしまうのです。
・本来の色が出なくなる理由
インキは、色別に異なる顔料を原料として使用しています。藍と墨の顔料を構成する化合物は結合が強く、太陽光に含まれる紫外線によって破壊されることはほとんどありません。一方で、黄と紅の顔料については、化合物の結合が弱いため、光の中でも特に強い力を持つ紫外線の下に長時間晒すと、化合物の結合が破壊され、本来の色が出なくなってしまうのです。
不燃認定について
建物の内装である以上、可燃性の物を使うわけにはいかないため、まずは「不燃」「準不燃」「難燃」の3つからメディアを選びます。
ただ、ここに落とし穴があります。この「不燃」「準不燃」「難燃」の判定は、組み合わせによって変わるということです。
すべての要素が「不燃」で構成されればまず問題はなく、安全の保証となる「防火施工管理ラベル」を手にすることができます。
・すべての要素が「不燃」の場合
下記ではどういうケースで「不燃」「準不燃」「難燃」の判定がされるのかをご紹介していきます。
・加熱開始後20分間燃焼しない下地の場合
・加熱開始後10分間燃焼しない下地の場合
・加熱開始後5分間燃焼しない下地の場合
データ作成時のご注意
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<画素数>
入稿後はサンプルでご確認をお願いいたします。 ※サンプルの制作は有料となります。ご了承ください。
<カラーモード>
カラーモードがRGBカラーの場合、画面上の色味と仕上がりの色味が変化してしまう場合がございます。
<アウトライン化>
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